溶接治具や保護具の溶接スパッタなどからの保護方法をわかりやすく解説

溶接治具や保護面などの保護具をスパッタや粉塵などの汚れから守る方法をわかりやすく解説します。

目次

溶接スパッタとは？

溶接スパッタや粉塵などからの保護方法

ガードピールとは？メリットは？

溶接スパッタとは？

溶接スパッタとは、金属の溶接作業中に、溶けた金属の小さな滴が飛び散ってしまう現象です。

飛び散った金属は冷却して固まります。治具や保護具に付着すれば、焼き付き、焦げ、変色、こびりつきなどが発生してしまいます。

そうなると除去作業に手間と時間がかかったり、治具や保護具を交換しなければならなくなったりと、手間とコストが増えてしまいます。

溶接スパッタや粉塵などからの保護方法

溶接スパッタや粉塵から治具や保護具を保護する方法としては、粘着フィルムや金属ガード板、耐熱塗料、三協化学のストリッパブルペイントの「ガードピール」などがあります。

それぞれの特徴は以下の通りです。

保護方法	イメージ画像	概要
粘着フィルム		熱で溶けたり縮んだりすることがあり、保護としては不十分
金属ガード板		設置に手間がかかり、コストも大きい
スパッタシート（保護シート）		布状のため、形状に合わせにくい シートが邪魔になりやすい 床などを保護することには向いているが、保護具や治具の保護は難しい
耐熱塗料		剥離性がなく、清掃に手間がかかる
三協化学ガードピール		塗布→使用→剥離の簡単３ステップ 防錆もできる 大型のものにも塗布可能 清掃時間の短縮を見込める 水やアルカリ、紫外線に強い

上記の表のように、溶接スパッタや粉塵からの保護には三協化学のガードピールがおすすめです。

治具や保護具を溶接スパッタから保護できれば、寿命が伸び、コストダウンにつながります。

ガードピールとは？メリットは？

ガードピールとは、三協化学のストリッパブルペイント（剥がせる塗料）です。

スプレーや刷毛、ローラーなどで塗ることができ、乾くとゴムのような弾力を持ち、対象物に密着して、錆や汚れ傷から守ります。

ゴムのような弾力を保つため、簡単に剥がすことができ、屋内だけでなく屋外でも使えます。

溶接治具や保護具に、ガードピールをあらかじめ塗っておけば、溶接スパッタや粉塵が直接触れることがなく、簡単に保護できます。使用後は、塗膜を剥がすだけ清掃が完了します。

ガードピールのメリットは以下の通りです。

• 使用後は塗膜を剥がすだけで清掃完了

• 保護するものにスパッタや粉塵が直接触れない

• 保護するものの寿命延長と交換頻度の削減につながる

• 作業性が向上し、視認性が保たれることによる安全性の確保が図れる

• 高温耐性がある

• 塗る保護材のため、複雑な形状にも適応

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